COVID-19 ワクチン接種について

2021/5/28

2021/6/29

新着情報

―6月29日更新―
 新型コロナウィルスワクチンはこれまで医療従事者や高齢者を中心に接種が行われてきましたが、基礎疾患を持つ方、それ以外の方へと順次拡大されています。

 「妊婦さんへの接種」については、世界的に接種が進む中、海外の妊婦に対するワクチン接種に関する情報では、 妊娠初期を含め妊婦さんとお腹の赤ちゃん双方を守るとされています。また、お母さんや赤ちゃんに何らかの重篤な合併症が発生したとする報告もありません。したがって、日本においても希望する妊婦さんはワクチンを接種することができます。

 妊娠中に新型コロナウィルスに感染すると、特に後期の感染ではわずかですが重症化しやすいとされています。一般に、このワクチンを接種することのメリットが、デメリットを上回ると考えられていますので、特に感染の多い地域や感染のリスクの高い医療従事者等や糖尿病、高血圧、気管支喘息などの基礎疾患を合併している方は是非接種をご検討下さい。

 コロナワクチンの接種を受ける場合はあらかじめ健診先の医師に相談をしておきましょう。接種してよいと言われていれば、その旨を接種会場の問診医に伝えて接種を受けてください。

 引き続き三密回避やマスク着用などの感染予防を徹底し無事出産されることを願っております。

R3年6月29日 院長

―5月28日更新―
 日本では、2021年2月からCOVID-19ワクチン接種が始まりました。COVID-19感染患者さんに接する医療従事者や重症化リスクの高い高齢者が優先的に接種を受けています。今後希望するすべての国民に接種が始まっていきます。政府はすべての方に、無償で接種を行う方針で進めています。

 現時点では、妊婦さんに対する接種について十分な知見がなく、各国で見解が分かれていますが、世界的な流行拡大していることから、感染リスクの高い職業に従事している方や重症化リスクの高い肥満や糖尿病などの基礎疾患を合併している場合は、積極的に接種をすべきという考え方が大勢を占めています。

 日本産婦人科感染症学会・日本産科婦人科学会としては、『現時点で妊婦に対して短期的安全性を示す情報が出つつあるが、中・長期的な副反応や胎児および出生児への安全性に関しては今後の情報収集が必要である。現時点では、世界的に接種のメリットがリスクを上回ると考えられる。』とされています。米国では、十分な情報を得た個人の選択ではあるが、妊婦への接種を推奨するとしています。日本では、流行拡大の現状を踏まえて、妊婦をワクチン接種対象から除外しない方向で検討されています。厚生労働省からは、『妊婦又は、妊娠している可能性のある女性には予防接種上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ接種すること』とされています。また、妊娠12週未満の方は、器官形成期(妊娠12週まで)のワクチン接種を避けるのが望ましいとされています。

 順にワクチン接種が進む中で、教職や保育士などへの接種も進んでいる地域もあるようです。長期的な副反応は不明で、胎児および出生児への安全性は確立されていない事などを理解した上で自己責任にて接種を検討していただけたらと思います。

 引き続き三密回避やマスク着用などの感染予防を徹底し無事ご出産されることを願っております。